18ページ 松尾鉱山資料館だより  松尾鉱山資料館 電話78-2598 鉱山の冬の生活 半年間続く雪の暮らし  標高1,000メートルの高地にある松尾鉱山では、5月から10月下旬の初雪までの間に春夏秋が慌ただしく過ぎ、以降翌年4月まで半年間は雪と共に暮らしていました。鉱山に暮らした人たちは「楽しかったけれどあれだけは」と冬の厳しさを思い返します。  鉱山では雪が頻繁に「暴れ」、風速30メートルを超す日は、職場にたどり着くのに1時間以上かかることもあり、吹雪になると一寸先も見えない程でした。この風の影響で雪の量は一定せず、場所によっては3メートル以上にもおよびました。また、最低気温は零下17度くらいまで下がることもありました。 張り巡らされた防雪のトンネル  鉱山では、長く厳しい冬の生活に備えるため、「防雪廊下」と言われる、よその土地では見られない防雪の仕組みをつくっていました。11月になると丸太を骨組みにカヤ、コモを張り、雪に覆われても建物と建物の間を移動しやすいよう、トンネルを作ります。この「防雪廊下」は、冬の生活に欠かす事のできないものでした。 図書館だより 図書館 電話 75-1700 松尾コミュニティセンター図書室 電話 76-3235 荒屋コミュニティセンター図書室 電話 72-2505 新着ピックアップ  読みやすい新訳と人気絵本作家ヨシタケシンスケによる装丁が楽しい「世界ショートセレクション(全25巻)」から次の2冊を紹介します。児童書ですが、大人にもおすすめです。 『大きなかぶ』作 チューホフ、訳 小宮山俊平、絵 ヨシタケシンスケ、出版 理論社  ロシアの劇作家でユーモア小説の名手チェーホフの短編集です。その中でも「大きなかぶ」は作家によるロシア昔話のパロディです。元の昔話も載っているので、読み比べながらチェーホフの遊びを味わってみませんか。 『ブラウン神父呪いの書』作 ギルバート キース チェスタトン、訳 金原瑞人、絵 ヨシタケシンスケ、出版社 理論社  イギリスの作家チェスタトンが生み出した、ホームズのライバルとも言われる「名探偵、ブラウン神父」の作品集です。すばらしいトリックで後の作家に大きな影響を与えた推理小説をどうぞ。 ぬいぐるみお泊り会を開催します  子どもたちのお気に入りのぬいぐるみを預かり、図書館で過ごした様子を撮影した写真をプレゼントするほか、オススメの絵本を紹介するイベントです。 申込み  1月20日(月曜日)から1月30日(木曜日)まで 返却期間 2月10日(月曜日)から2月17日(月曜日)まで 募集人数 15人 詳細は図書館に問い合わせてください。