24ページ キラリ輝人 八幡平の雪原を楽しみに訪れるスキー、スノーボーダーを案内する岩手バックカントリーガイズ 代表 高橋孝精(こうせい)さん 40歳(寄木新田)   昭和59年生まれ。両親、妻と子どもの6人暮らし。スノーボードのほかサーフィン、トレッキングなどが趣味。平成27年にバックカントリーツアーガイドカンパニーを設立。休日は子どもの野球を見守るのが楽しみ。公益財団法人日本山岳ガイド協会認定ガイド。旧八幡平スキー場エリアでキャット事業を行う大黒森管理協同組合の組合員。 スノーボードを担いで、体験と達成の楽しさを  「山を眺めていて、あそこはどうなっているんだろうとか思うんですが、冬だったら技術や経験があればそこを滑りに行くことができる。バックカントリーの魅力は、スノーボードで冒険ができることですね」と語るのは、岩手バックカントリーガイズ代表の高橋孝精さん。未圧雪の雪原や自然の地形を楽しみに八幡平を訪れる人向けに、冬山ガイド事業を立ち上げ、今冬で10シーズン目を迎える。  幼い頃から冬がとても楽しみだったという高橋さん。スノーボードは平舘高2年のときに始めた。「みんなでナイター行ったり、どんどん『楽しい』が積み重なって」とのめり込むと、周りが進路を決めていく中、高校卒業後もスキー場でアルバイトをしながらボードを続けた。  23歳になり、区切りをつけるため「最後に1年だけ」と憧れの北海道に渡ると「逆に楽しくなっちゃって」と笑みがこぼれる。たまたま募集のあったニセコの著名なバックカントリーガイド会社に採用され、ボードの滑りを磨きながらガイドの技術を学んだ。「そろそろ帰んなきゃ」と、今後の生活を考える中で「やってきたことを地元でも続けよう」と決意。6シーズン過ごしたニセコ生活に区切りをつけ、平成27年の冬シーズンからガイド事業をスタートさせた。  これまで「好きなことをやっているので、辛かったというのはないですね」とサラリ。ガイド中は安全管理を常に考えながら「コミュニケーション」を大事に、ゲストと同じ目線で楽しむことを心がけている。「通っていただくうちに、上手くなっていく姿が印象的」と頬が緩む。  以前に比べて雪の量が明らかに少なくなっていると感じている高橋さん。貴重な冬の資源を「市外から訪れる人も、地元の人も楽しみ続けられるエリアであってほしい」と思いを込める。 編集後記  表紙で紹介した餅つき大会を取材しました。道具やもち米など、準備は当日だけではなかったと思います。つきたてを頬張る子どもたちの表情もですが、喜んで欲しいという思いで準備にあたる関係者の姿がとても印象的でした。 (智)  昨夏の女子硬式野球ワールドカップ優勝メンバーで本市出身の久保夏葵さん(大更小|西根中卒)を取材しました。受け答えや取り組む姿勢にとても感心しました。野球への思いなど、号をあらめて紹介します。(千)